2022年1月21日(金)、台湾の電子機器メーカーであり、Apple、Tesla、HP、Dellなどの大手ハイテク企業に製品を提供しているデルタ電子社は、ランサムウェアによる攻撃を受け、同社のネットワーク上にある約65,000台のデバイスのうち、1,500台のサーバーと12,000台のコンピュータが暗号化されたことを公表しました。デルタ電子は、重要ではないシステムが影響を受けただけで、業務への影響はないと主張しています。
デルタ電子は、インシデントによってダウンしたシステムの復旧に取り組んでいることを発表しており、調査と復旧プロセスを支援するために第三者のセキュリティ専門家を雇ったこと、また、追跡調査を支援するために法執行機関に通知したことを表明しています。デルタ電子の発表では、このインシデントの背後に誰がいるのかについての詳細は明らかにされていませんが、ランサムウェア「Conti」グループがこのインシデントの背後にいると考えられており、解読機の提供とデルタ電子のネットワークから盗んだファイルの流出を止める代わりに1500万ドルの身代金を要求しているとのことです。
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