A.P. Møller – Mærsk A/S(通称:マースク)は、2017年6月に発生したランサムウェア「NotPetya」の攻撃による壊滅的な結果を明らかにしました。この攻撃により、4つの異なる国にあるマースクのターミナルで、業務の遅延や混乱が発生しました。
マースクは、世界最大のコンテナ船会社であり、世界の貨物の約5分の1を輸送する船舶運航会社であるため、多くの問題を引き起こしました。この攻撃により、深刻なビジネスの中断が発生し、最大で3億ドルの損失が発生しました。
しかし、最近発表された結果によると、NotPetyaが引き起こした被害により、マースクは「完全なITインフラ」のオーバーホールと数千台のマシンの再インストールが必要になるところでした。
この発表は、マースクのジム・ハーゲマン・スネイブ会長が行ったもので、2017年6月下旬から7月上旬にかけての10日間で、4000台以上のサーバー、4万5000台のPC、2500種類のアプリケーションを再インストールしなければならなかったと詳細に説明しています。同会長は、この復旧作業を「英雄的な努力」と称賛しています。これは、通常であれば実施までに最大6ヶ月を要する可能性のある新しいインフラを一からインストールするのと同等の作業だったからです。
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