13日(月)、ランサムウェア「Grief」が発表した声明文が公開されました。彼らは、交渉会社を雇っていることが判明した場合、被害者の復号鍵を削除し暗号化されたファイルを復元することを不可能にする、と警告しています。
” 我々はゲームをしたい。もし我々がRecovery Company™のプロの交渉人を見たら、データを破壊するだろう。前述の通り、リカバリーカンパニー™はどちらにしても報酬を得ることができる。リカバリーカンパニー™の戦略は、要求された金額を支払うことでも、ケースを解決することでもなく、引き延ばすことだ。だから、このケースで私たちが失うものは何も無い。ただ、関係者全員にとっての時間的な経済効果があるだけ。身代金の額が設定されず、データが破壊され、復旧の可能性がゼロになった場合、このリカバリー・カンパニー™は何を得るのだろう?私たちは、数百万ドルだと考えている。クライアントは何もしなくてもお金を持ってくる。いつものように」 – Grief ランサムウェア・ギャング
ランサムウェア「Ragnar Locker」のグループも同様の発表をしており、すでにランサムウェアの交渉人を雇った後、被害者の盗まれた全データを公開したと主張しているため、この発表は軽視できないものとなっています。Ragnar Lockerの発表の際には、懸念が持ち上がっていました。また、ランサムウェアギャング「Grief」は、米国政府が制裁を加えているロシアのハッキンググループ「Evil Corp」とつながりがあるとされているため、この戦術も適応されているとの見方もあります。
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