ドミニカ共和国の Instituto Agrario Dominicano (IAD) が クウォンタムランサムウェア攻撃を受け、政府機関全体の複数のサービスおよびワークステーションが暗号化されたことが明らかになりました。現地メディアの報道により、ランサムウェア攻撃は2022年8月18日(木)に発生したことが公表されました。
「60万ドル以上を要求された。私たちは4台の物理サーバーと8台の仮想サーバー、事実上すべてのサーバーに影響を受けました。」 – IAD技術部長ワリクソン氏
現時点で、IADの復旧を支援しているナショナルサイバーセキュリティセンター(CNCS)は、脅威となった人物のIPアドレスが米国とロシアであることを明言しています。IADは、地元メディアの取材に対し、システムにはアンチウイルスなどの基本的なセキュリティソフトしか入っておらず、セキュリティ専門部署もないことを明らかにしています。
ランサムウェアグループ「クウォンタム」は、1TB以上のデータを盗んだと主張し、IADが公に身代金を支払わないなら、データを公開すると脅しています。当初の身代金要求額は65万ドルだったとみられています。
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