2021年11月12日(金)、21,000以上の医療機関に医療用ソフトウェアを提供しているドイツの医療用ソフトウェアベンダーであるMedatixx社は、ランサムウェアによる攻撃を受け、同社の業務が停止したことを発表しました。攻撃を受けた直後、Medatixx社のユーザーのクレデンシャルにアクセスされた可能性があるとして、同社の顧客やユーザーに対して、アプリケーションのパスワードや、すべてのワークステーションやサーバーのパスワードを変更するよう呼びかけました。
「先週半ば、当社はサイバー攻撃の標的となり、社内ITシステムの重要な部分が暗号化されました。その結果、私たちのアクセス性と会社全体の運営に現在重大な障害が発生しています。」 – Medatixx社の声明
危険にさらされている可能性のあるソフトウェア製品は以下の通りです。
Medatixx社は現在も復旧作業を続けており、現時点では電子メールと中央電話システムの復旧にとどまっているとのことです。ただし、各地域の販売パートナーおよびすべてのカスタマーサポートラインは利用可能ですので、お客様やユーザーの皆様が何かお困りのことがありましたら、Medatixx社にご連絡ください。なお、現時点では、Medatixx社の通常業務への復帰時期は未定です。
「データが盗まれたかどうか、どの程度盗まれたかは、現時点では不明です。したがって、当社が保存しているデータが盗まれたと断定することはできません」-Mediatixx社の声明です。
Medatixx社は、顧客やユーザーのデータが影響を受けたという証拠はまだないとしていますが、ドイツのデータ保護当局に今回の件を報告しており、調査が終了した後に最新情報を発表する予定です。
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