2021年12月2日(木)、家族向けサービスを提供する南オンタリオの慈善団体Social Enterprise for Canada(SEC)は、2021年11月23日(火)にランサムウェア攻撃の標的となり、EメールやITシステムを支える一部のサーバーが影響を受けたことを発表しました。このインシデントは、脅威の行為者が一部の顧客に攻撃の通知をEメールで送り、Eメール内のリンクをクリックしなければ顧客の個人情報を公開すると脅迫していたことが判明したため、警告を受けたものです。Social Enterprise for Canadaはプレスリリースを発表し、過去48時間以内にSocial Enterprise for Canadaからメールを受け取った可能性がある人は、メールを開いたり、リンクをクリックしたり、返信したりしないようにと呼びかけています。
Social Enterprise for Canadaは、このインシデントの報告を受けて直ちにアクションを起こし、影響を受けるすべてのシステムを停止し、ヨーク地方警察に通報するとともに、チェックポイント社と協力して、可能な限り迅速に事態を解決するための緊急時対応策を立ち上げました。Social Enterprise for Canadaは、できるだけ早くシステムを復旧させようとしています。パトリシア・カズンズは、Social Enterprise for Canadaが、今回のインシデントによって顧客のデータが漏洩したり悪用されたりしたという証拠は、今のところ認識していないと明言しています。
「データがコピーされたという事実はなく、安心しました。チェック・ポイント社にはできる限りの調査を依頼していますが、最初のスキャンでは、データの損失がなかったことが確認できました。しかし、Eメールが不正アクセスされてしまいました」。- SECの最高責任者であるパトリシア・カズンズ氏。
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